3月20日は「市民防災の日」です。
2005年に起きた福岡県西方沖地震を忘れず、災害に備えるために制定されました。
地震などの災害は、いつ起こるかわかりません。この機会に、子どもがいる家庭だからこそ必要な備えや、災害時の行動について、改めて確認してみましょう。

「在宅避難」という選択肢
地震などの大きな災害が起きた時、「子どもを連れて避難所へ行けるかな」「ぐずったり泣いたりして周囲に迷惑をかけないかな」と不安に感じる方は少なくありません。
特に、乳幼児がいる家庭では、慣れない環境は大きな負担になることがあります。
実は、災害時は必ずしも全員が避難所へ行かなければならないわけではありません。近年は、建物の耐震化が進んでいます。建物の安全が確認でき、電気や水道などのライフラインが使用できる状況であれば、市からの情報や周囲の状況を確認しながら自宅で生活を続ける「在宅避難」も選択肢の一つです。
災害時、慣れた自宅で過ごせることは、子どもにとっても保護者にとっても、大きな安心につながります。

在宅避難の可能性も考え、日頃からの備えをあらためて確認しておきましょう。
●家族の防災チェックリスト
☐ 持ち出し用の防災リュックを用意している
☐ 緊急時の家族の集合場所や連絡方法を決めている
☐ 家具・大型家電を固定している
☐ 高所の収納物が落下しない工夫をしている
☐ 避難経路をふさぐようなものを置いていない
☐ 普段から浴槽に水を溜めておくようにしている
☐ 3日間過ごせる食料・飲料水を備蓄している
☐ 薬・アレルギー食などを準備している
☐ ミルク・ベビーフード・おむつ・おしりふきを多めに用意している
☐ 子どもが食べ慣れているおやつや飲み物がある
☐ 懐中電灯やランタンなどの灯りがある
☐ モバイルバッテリーを準備している
☐ ガソリンはこまめに入れている

備蓄品に関しては、子どもの成長に合わせて内容を定期的に見直すことも忘れないようにしましょう。
日常の生活で使う食品や日用品を少し多めに買い、使ったら補充する「ローリングストック」を取り入れると、無理なく備蓄を続けられます。
市発行の『女性の視点を活かした防災ミニブック』では、子育て家庭に役立つ防災情報をわかりやすくご紹介しています。

●女性の視点を活かした防災ミニブック
※各区役所や情報プラザで配布しています。
乳幼児連れの避難所で困ったら
自宅で過ごすことが難しい場合や、人が多くいたほうが安心という場合は、避難所を利用します。
市では、災害時に少しでも快適に過ごしていただけるように、温かい食事や簡易ベッドの導入などを進めています。
また、避難所には、配慮が必要な方が利用できる「福祉避難室」が設けられています。乳幼児を連れた方も、授乳や子どものぐずり、夜泣きなどの困りごとがあれば遠慮せず、避難所にいる職員に相談してください。

覚えておきたいアプリ・サービス
●福岡市 防災アプリ『ツナガル+(プラス)』
避難所の場所や設備、避難所へのルートを地図上で表示。災害時には現在地近くの避難所の開設状況や混雑状況、今いる場所の危険度などが確認できます。
●マイ・タイムラインを作ろう
災害時、いつどんな行動をとるかを決めておく、家族の防災行動計画「マイ・タイムライン」を作成できます。
●福岡市民防災センター公式アカウント(Instagram)
最新の防災情報・地震や水害への備え方を配信。「子どもを守る」防災コンテンツがハイライトにまとまっています。
●福岡県 防災アプリ『ふくおか防災ナビ まもるくん』
最寄りの避難所の開設状況、混雑状況を地図で表示するほか、登録しておいた家族の安否確認ができます。
●00000JAPAN(ファイブゼロジャパン)
災害時に無料開放される公衆無線LANサービスです。メールアドレス登録などの認証なしですぐに利用でき、時間や回数の制限もありません。

まとめ
防災は特別なことではなく、日々の暮らしの延長にあります。周りの人との、日頃のあいさつや声かけが、いざという時の地域の助け合いにつながります。何かあった際に助けを求められる関係づくりも、子どもを守る大切な防災のひとつです。
地域の防災訓練や市の防災フェアなど、防災を考えるきっかけになるイベントにもぜひご家族で参加してみてください。
※本記事の内容は、2026年3月時点の情報です。

●記事監修:市民局地域防災課